「新潟の社外法務部」として活動するようになって、数か月が経ちました。
今日はそもそも、どうして私が社外法務部として活動するのか、そのわけに触れたいと思います。
私がおさないころからずっと、行きつけにしているパン屋さんがありました。
「納豆コロッケパン」と言えば、地元住民なら誰もが知っている、あのお店です。
新潟市から離れた高校に通っても、はたまた東京の大学に進学しても、帰省の折には必ずそのパン屋さんに足を運んでいました。
コッペパンの味が他店とは全く違っていて、まとめ買いをするお客さんも何人もいました。
またお惣菜パンと言うのでしょうか、少しおなかがすいた時にちょうど良いボリューム感があったのです。
ある日、そのパン屋さんは閉店しました。
店頭に大きな紙が貼ってあり、もう復活することはないのだと強烈に感じました。
その時です。
「どうして誰かが跡を継がなかったのだろう?何が問題だったのだろう?とても人気があったのに、もしかしたら知られざる背景があったのだろうか?」
疑問が頭の中にいくつも浮かびました。
もちろん、そのような疑問は今では解決されることもなく・・・。
資格を取得した後、しばらくして、あのお店のことを忘れていない自分に気が付きました。
地元のお店の力になりたい。
これほど勉強した法律知識を、自分のためだけに取っておくわけにはいかない。
そこが、きっとスタートラインだったんですね。
私のセミナーには必ずといっていいほど、パンの写真が出てきます。
「自営業のお店」をイメージした写真なのですが、モデルはあのパン屋さんなのです。
幸せなお店を、会社を、もっと新潟に誕生させたい。残したい。
それが私の社外法務部としての根幹です。
あの美味しいパンの味が、ここまで私を導いてくれたのかもしれません(たんに食い意地がはっているだけかも?)